大津市の中2自殺問題
今朝は朝から職場で大津市の中二自殺問題が話題となり、とても参考になる意見が出たのでメモしておこう。(仕事中だけど。。)
いじめの問題は、学校や教育委員会の『いじめはありません』と、被害者親族の『いじめは有った』の意見の対立しか報道されない。
そしてたいていのマスコミは被害者親族の立場になり、いじめは有ったのにそれを隠す学校や教育委員会はけしからん、と言う旨の意見しか出さない。
そして、学校の関係者は隠蔽が発覚すると、『隠して申し訳ない。以後改善します。』のコメントしか出さない。
こんなの、我々のような一般企業じゃ絶対許されない。内部的にも対外的にもだ。
仮に私のやっている半導体が爆発して人が死んだときに(絶対ありえないけど、仮ということで)『爆発して申し訳ない。以後改善します。』というパブリックコメントでは、会社が社会的に抹殺されてしまう。っていうか、内部的にこんなコメントなど出せるわけが無いとされて、徹底的に原因を調査することを求められる。
ところで、我々の会社では、重要な問題が有った場合には5whyという手法で、原因究明をする。
今回のいじめ問題を、この5whyで考えるとどうなるのかな?というのが、今朝の会社での話題だった。
1why
なぜ、いじめが有ったことを隠したのか?
→隠したのではなく、気付けなかった。
2why
なぜ、いじめに気付けなかったのか?
→いじめについて積極的にヒアリングしなかった。
3why
なぜ、積極的にヒアリングしないか?
→いじめがあると学校(教師)の評価が下がるので、ヒアリングしたくなかった。
4why
なぜ、学校(教師)の評価が下がるか?
→学校(教師)が無能と思われるので。
5why
なぜ、いじめがあると学校(教師)が無能と思われる?
→学校でいじめが有ってはならないという風潮があるので。
教育には素人の集まりなので、実態とはかけ離れているかもしれないけど、ここまで議論が進んで、『いじめ』を『不良』『バグ』に置き換えると我々製造業と一緒ではないかと思い至った。
製造業では、『不良』『バグ』は絶対にあるものと認め、『不良』『バグ』を見つける仕組み、市場リリース前に『不良』『バグ』を見つけたほうがえらいと言う意識付けを積極的に行い製品の品質を上げてきた。
『いじめ』をなくす為には、『いじめ』は絶対に有ると認め、『いじめ』を発見できた教師はえらくてボーナスを出す、くらいの意識改革が必要なのでは?
と、、教育ど素人の製造業のおじさんたちの結論でした。
あながち間違って無いと思うけどなぁ。。
1. 斬新なアイディアですね!
「いじめ発見ボーナス」
今まであまり見られなかったご意見ですね!
やはり、教育現場以外の意見にも耳を傾けることが必要でしょうね。
ただ、金銭的報酬にすると、報酬欲しさにありもしないいじめを捏造する教師が出てくることも考えられるので、表彰状と金一封程度にとどめた方が無難かもしれませんね。
http://ameblo.jp/walking-pinkpig/
2. Re:斬新なアイディアですね!
>歩くピンクの豚さん
斬新ですか^^
日本の製造業はトヨタのカイゼンに見られるように、不良が存在することを認め、積極的に見つけ出して、対策をして発展してきた歴史を持っています。
ほかの業種の人にもそんな考え方があることを知って欲しいです。
http://ameblo.jp/toshi19650811/
3. 教育現場に応用した点が斬新だと思いました
>としさん
私もかつては製造業で働いていたので、エラーや事故はあって当たり前で、それらへの対策を積極的にやっていきましょうという考え方(「フール・プルーフ」と言うんでしたっけ?)には馴染んでいましたが、それを応用していじめを発見した教師にボーナスを、という発想は思いつかず、斬新に感じました(^。^;)
しかし、ボーナスが無ければいじめの発見も対処もしようとしない教師こそ「カイゼン」を要する「不良品」だと思います。
http://ameblo.jp/walking-pinkpig/
4. Re:教育現場に応用した点が斬新だと思いました
>歩くピンクの豚さん
>しかし、ボーナスが無ければいじめの発見も対処もしようとしない教師こそ「カイゼン」を要する「不良品」だと思います。
いじめは有ってはならないと刷り込まれており、いじめがあると教師が吊るし上げられる現状では、できる教師ほど、自分の近くにいじめは無いと信じ込もうとしてしまいます。
なので教師を攻めても解決しないと思います。
いじめ=有ってはならない
ではなく
いじめ=絶対にある
そしてそれは担当教師の責任ではないという社会全体のコンセンサスが必須ではないのでしょうか?
http://ameblo.jp/toshi19650811/